働く! ~ 労働と人権に関わる学習プログラム集 ~
「働くこと」(=「労働」)とは、国語辞典では『賃金や報酬を得るために、 心身を使うこと。勤労。』(出典:三省堂 辞林21)と記されています。
確か に私たちの多くは、労働することによって得た賃金や報酬で日々の生活を営ん でいます。 しかし、私たちが労働に求めているものは、果たして「賃金」や「報酬」だ けでしょうか。
鳥取県人権文化センターが2010年夏に、県内で働く労働者 の方を対象に実施した「労働に関する意識調査」の結果では、県民が労働に求 めているものは、「賃金」や「報酬」だけではなく、「仕事をすることによって 得られる満足感・達成感」なども大きな比重を占めていることがわかりました。
この冊子では、そのような労働に求める様々な要因が満たされ、日々、「働き がい」をもって働くことができるために、組織や職場、あるいはそこでの人間 関係をどのように見直していけばよいのか考えていただくための、体験的参加 型による活動事例を紹介します。また、それらの活動を実践される方が知って おいた方が良いと思われる基礎的資料を掲載しています。