196号<令和5年3月22日配信>
【じんけん放話】
3月8日は、国際女性デー。この日に合わせ、上智大の三浦まり教授らでつくる「地域からジェンダー平等研究会」は、政治・行政・教育・経済の4部門からなる「都道府県版ジェンダー・ギャップ指数」を公表した。報道で御存じの方も多かろう。ちなみに鳥取県は、47都道府県中、行政1位、経済3位、教育5位、政治23位。
この指数、都道府県版というからには、本家本元がある。世界経済フォーラムが毎年発表している「ジェンダー・ギャップ指数」である。2022年の日本の総合順位は146か国中116位。経済・教育・健康・政治の4部門のうち、教育1位、健康63位。一方、経済121位、政治139位。特に評価が低い項目は、経済においては「管理的職業従事者の男女比」、政治においては「国会議員の男女比」「閣僚の男女比」「最近50年における行政府の長の在任年数の男女比」である。
ところで、政治への女性の参画については、「政治分野における男女共同参画の推進に関する法律」が2021年6月16日に施行されている。法の基本原則には「衆議院議員、参議院議員及び地方公共団体の議会の議員の選挙において、政党その他の政治団体の候補者の選定の自由、候補者の立候補の自由その他の政治活動の自由を確保しつつ、男女の候補者の数ができる限り均等となることを目指して行われるものとする」とある。
政府は2025年までに国政、地方選挙において女性の候補者の割合を35%以上とする目標を持っている。では、昨年の参議院選挙ではどうであったか。政党ごとの数値は控えるが、全体では33.2%。
間もなく統一地方選挙がある。個々の候補者も気になるところではあるが、各政党や政治団体の候補者の男女比も興味深い。
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【ふらっと便り】
◆ 4月 ふらっと 交流スペース展示のご案内 ◆
『世界自閉症啓発デー2023 in鳥取withらっきょうの花』
困り感を抱える子を支援する親の会「らっきょうの花」主催
展示期間:4/2(日)~4/30(日)
◆ 新入荷図書 ◆
『僕は「脱北YouTuber」北朝鮮から命がけで日本に来た男』
著:キムヨセフ/出版社:光文社
『ボーダー 移民と難民』
著:佐々涼子/出版社:集英社インターナショナル
『アフリカ少年が日本で育った結果』
著:星野ルネ/出版社:毎日新聞社
『今夜すきやきだよ』
著:谷口菜津子/出版社:新潮社
『こどもジェンダー』
著:シオリーヌ(大貫詩織)/出版社:ワニブックス
『マイ・ブロークン・マリコ』
著:平庫ワカ/出版社:KADOKAWA
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【つれづれ日記】ハンドルネーム: ひまわり
予期しなかったコロナ禍。3年経過してマスク着用の制限緩和。息苦しさを感じながら過ごした日々からようやく解放。とはいっても油断大敵。当分は、手指の消毒とマスクを着用して過ごすことにする。
そんな中、新型コロナウイルス蔓延の影響なのかどうか、このところ多岐にわたる犯罪のニュースが報じられている。
非行や犯罪のない住みよい町づくりを目指し、18年間にわたって更生保護の活動をしている私は、悪質な犯罪ニュースを耳にするたびに心が痛み、せめて私の住む地域から犯罪が起こらないでほしいと祈っている。
依頼されて、昨年から毎週1回小学校での「絵本の読み聞かせ」に出かけているが、子どもたちの目は生き生きと輝いて、読み手の私にその視線が向けられ活動の喜びを感じている。
子どもたちが、健やかに育ち、非行や犯罪のない明るい社会であるために、大人の責任として子どもたちへの幼少期からの手助けが重要であり、保護者のみならず地域の大人たちの支えが求められると実感している。
そんな気持ちを持ちながら、地域の応援団として日々更生保護活動に精を出している。