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じんけん放話30:国際バカロレア教育(International Baccalaureate:略称「IB」)

 令和8年3月初めに県内のメディアで、県内高校の卒業式の報道があり、鳥取県立倉吉東高等学校が取上げられていました。その中で「山陰初の教育を受けた一期生」として、国際バカロレア教育を受けた卒業生の紹介がありました。

 国際バカロレア教育は、県内では始まったばかりなので、まだなじみのある言葉にはなっていないかも知れませんが、「世界平和」がベースにある教育プログラムです。倉吉東高等学校のホームページには、次のように紹介されています。


国際バカロレア(以下IB)は多様性に対する理解と尊敬を通して、世界平和に貢献することができる若者の育成を目的に設置された国際水準の教育プログラムのことです。倉吉東高は2022年9月に正式に国際バカロレアディプロマプログラム(DP)の認定校となりました。

 IBは、探究的な学びが核のプログラムの一つとなっており、生徒は校内にとどまらず、地域の多くのみなさんとのつながりの中で活動を積み上げてきました。また、各教科の学習や様々な活動を通して、プレゼンテーション力や語学力(日本語のみならず英語)、論理的な思考力、コミュニケーション力等、IBが価値を置く人間性を磨いてきました。そして、昨年11月に行われた国際的な大学入学資格(ディプロマ)の認定試験に8人全員が合格するという快挙を成し遂げたのです。その後の大学入試では、海外の大学も含め複数の大学に合格されたと聞いています。大学への進路選択は、本人の意思が最優先され、ご家族や高校との話し合いによって決定されるであろうと思います。あえて付け加えますが、IBは大学進学のためだけのものではないことは当然です。卒業生のみなさんが大学等で学びを続け、ゆくゆくは社会人となり、世界平和の意識をベースに持ちながら、この地域や世界といった幅広い場所でさらなる活躍をされることを願うばかりです。

 鳥取県から「世界平和」をベースにしたIB教育を受けた若者が、次のステップへ巣立っていくことは素晴らしいことであると感じています。もちろん、IBだけが素晴らしいと言っているわけではなく、現在、各地で取組まれている人権教育を受けている若い世代のみなさんが、共に手を取り合って「世界平和」をベースにした人権感覚を育み、人権文化の社会の実現を目指してほしいと願っています。
 また、新たに動き出しているIB教育を知っていただき、少しでも関心を持っていただければ幸いです。

 「戦争は最大の人権侵害である」これは、当センターのじんけん放話26のタイトルです。現在の世界情勢をみるとき、いくつかの地域で世界平和が保たれていない状況があるため、日本国内でも日常生活に大きな影響を受けています。たとえば、様々なものの価格の高騰についての報道やニュースは、毎日のように目に飛び込んできます。さらには、国際的な紛争にかかわるニュースも流れています。

 世界が平和であることは、決して他人ごとではなく私たち自身の安全な生活、安心できる生活の重要な要因であることを、あらためて感じています。「人権について学ぶ姿勢」や「自分自身の言動について少しだけでも振り返ってみる時間」等がとても大切だと思っています。人権啓発の活動を地道に継続していきます。

 

 

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