R7講師派遣の実施報告4(笑いと人権)
✤ 令和7年度に講師派遣で行かせていただいた研修等の中から、一部を紹介します ✤
実施日 :令和7年11月28日
タイトル:笑いと人権
赤碕中学校PTA様主催のPTA同和教育研修会で、講師を務めました。今回は生徒と保護者、教員の方々が参加してくださいました。今回は、日頃の「笑い」、笑わせる、笑う、笑われるといった現象を、人権を尊重する視点から見直していく内容です。
前半は、「笑い」にはどのような意味があるのか、その中で、「笑い」がもたらすいくつかの「良さ」についてお話ししました。
後半は、私たちが「おかしくて笑う」とき、そこに人権を尊重しないような笑い(問題のある笑い)が入り込んでいる場合があると話したうえで、「問題のある笑い」とはどのようなものかを深掘りし、参加者の皆様と問題点を確認していきました。
最後に、今、起きている対人関係上の「笑い」を、人権尊重の視点から問題はないか見極めるためのポイント(試案)を紹介したり、仮に問題だと判断し、見過ごせないと思ったとき、どのようにその状況に介入できそうか、いくつか提案をさせていただきました。
参加者の様子をみると、前半の「笑いの良さ」の部分では、講師が「渾身のユーモア」を交えたこともあってか(?)、皆様の表情も和らいでおられましたが、後半の「問題のある笑い」の部分では、徐々に真剣な表情で聴いておられる様子が印象に残りました。
今回は、講師が話した内容に関するグループ討議(意見交換)の時間を設けました。すべての項目について話し合う時間はありませんでしたが、生徒と保護者の皆様、それぞれがグループの1人として、自分なりの考え方やエピソードを、伝え合い、共有し合っていく様子をみて、とてもうれしく感じました。
今回のお話を通じてお伝えしたかったのは、同じ笑いなら、誰かを攻撃するような、誰かの「犠牲」の上に成り立つような笑いより、少しでも気持ちが穏やかに、前向きに、元気になれるような「希望の笑い」で笑える生き方がいいな、ということでした。今後の「笑い」と向き合うための「希望の学び」のひと時になったのであれば幸いです。
本研修にご参加いただいた皆様、準備にご尽力いただいた役員の皆様、この度は貴重な機会をいただき、誠にありがとうございました。
〈研修用スライドの一部〉






★「笑いと人権」に関連した「じんけん放話」記事です。
→じんけん放話16:笑いは「健康」に良い→笑いを「健康」に良いものに | 公益社団法人鳥取県人権文化センター
★講師派遣についての詳細はこちらをご覧ください。
→講師派遣 | 公益社団法人鳥取県人権文化センター (tottori-jinken.org)
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