【実施報告】大学生とのジンケン・ミーティング②
大学生とのジンケン・ミーティング2回目の概要を報告します。
◎目的
将来的なセンターのあり方の検討に資するため、若い世代の人権についての考え方やセンターの事業について、様々な視点から意見聴取を行う。
◎日時・内容
第2回 7月10日(木)17:30~19:00
(1)全体
啓発動画の視聴(HOPE!13分とバイアス、ミナオス?9分)
(2)3チームに分かれて意見交換 ※センター職員が1人入る
・啓発動画について
・興味のある人権テーマについて
・人権に関わって、「何かやってみたいこと」
(3)全体 各グループで出た意見の発表(共有)
今回も大学生9人全員に参加していただきました。また、参観者として、鳥取県教育委員会事務局人権教育課の田村係長にもご参加いただきました。
第2回は、センター制作の啓発動画を視聴した後、3チームに分かれて約40分程度、意見交換を行いました。
チーム名は、イノベーション、HOPE!、コムニカチオ。いずれもセンターが制作した啓発資料、動画の名前です。各チームにはセンター職員が1名加わり進行役を務めました。意見交換の内容の一部を紹介します。

【啓発動画について】
- 合理的配慮の具体的な内容について知りたい。
- 動画を見て、アンコンシャス・バイアスに関心を持った。
- 動画は、要点がイラストでまとめられていてわかりやすかった。おもしろかった。
- 動画は、尺が長いと思った。研修で使うならわかりやすいので良いと思うが、立ち寄って見たり、 YouTubeで見たりするのには長い。
- センター制作の動画について、もう少し時間が短い方がいいと思うし、広報についての工夫が必要だと思う。
【人権について】
- バイアスに興味を持った。「この子とは仲良くなれないかな」と思うことがあっても、「でも同じ人間だし」と思って話しかけたら仲良くなれたことがある。偏見とか思い込みだったなと思う。
- バイアスは面白い視点、興味がある。
- 障がいのある人の読書バリアフリーに関心があり、勉強している。以前、授業で学んだときに関心を持ち、本の点字訳をしてみたことがある。
- 女性の人権や男女共同参画に興味がある。仕事の選択など、男女で分かれることも多いと感じる。
- 女性の意見が取り上げられにくいと思う。
- ジェンダーに関わる事柄や出来事について、モヤモヤ感がある。
- 日本語教室について調べていて、支援制度の不十分さを感じている。
- 人権と憲法の関係については、以前授業で学んだことがある。でも、憲法や法律が出てくると、急に難しくなって、自分とはあまり関係ない、身近ではないと思って敬遠してしまう。
- ボランティア活動や障がい者に対する差別、戦争について関心がある。
- 障がい者とは、誰のことだろうか。外見からは分からない障がい者も居ると思う。
- 障がい者の中では、「車いす利用者」が描かれることが多いと思う。
- 発達障がいなど、そのような診断がされていなくても、冗談のように「ADHD」などの言葉を使うことがあった。
- 各自の活動についての発表会の開催はどうだろうか。
- SDGsに関連した活動の中で、ジェンダーに関わるカードゲームを作成している。
- 外国籍の人たちとの交流活動を実施してみたい。
「少人数のグループで話し合ったため、発言しやすく、考えも深まった」、「より深堀りできた」と感想をいただきました。実際、様々な意見が積極的に出されて、人権意識の高さや誠実さを感じましたし、大学生の人権意識に触れることが出来ました。また、センターの取組につながる意見もいただきました。
3回目には、センターのあり方や情報発信について、さらに多様な意見をいただけるものと期待しています。
◎第3回日時・会場
8月7日(木)17:30~19:00 ふらっと